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人文学科 人間研究学域 哲学・倫理学専攻 3回生
理系から哲学の道へ「実存」を問う
京都の街で古くて新しい学問に向き合う
高校時代は理系でしたが、理系では解決できない現代社会が孕む実存的な問題を考える上で、哲学・倫理学が、社会のあり方を構想する力を潜めているように思い、文学部を志望しました。魅力的な京都の町で学べることも立命館大学を選んだ理由の一つです。授業では多種多様なテーマが設定されており、また、他学域・専攻の科目も広く横断的に履修できることが、文学部の利点だと感じています。私も隣接学域の知見を、哲学・倫理学の学習に役立てています。ゼミナールでは、フランスの哲学者ジャン=リュック・ナンシーのテクストなどを精読し、議論を交わしています。哲学・倫理学がいかに社会の役に立つか、それは見えにくいかもしれませんが、物事の根本にある「当たり前」を疑い、思考を深化させるプロセスは、現代社会を生きる上で非常に重要だと思っています。
「ケアの倫理」の再認識と社会への視座
個々人の特異性を尊重するオルタナティヴな視点
卒業論文に向け「ケアの倫理」をテーマに研究を進めています。現代社会は私たちに自立した主体であることを求めますが、そこからこぼれ落ちる「ケア」という営みを再認識することで、普段の生活の見え方が変わってきます。哲学は即効性のある特効薬ではありませんが、私たちの思考の枠組みをアップデートし、徐々に社会を変革させていく力を秘めています。また、人々を水平化してしまうことで失われがちな個々人の個性や特異性を、いかに尊重しつつケアをするかという問いにも向き合っています。日々の学びを通じ、既存の道徳観を批判的に吟味し、オルタナティヴな社会の姿を浮上させる力を養っています。
文系研究者を志し大学院での探究へ
思考の枠組みをアップデートし続ける
学部の学びでは、物事の表面だけをなぞるのではなく、その背後にある構造や歴史的背景にまで思考を及ぼす解像度が高まりました。粘り強くテクストと格闘し、議論を重ねる中で、知的な体力が着実に養われていると実感しています。また、教職課程の科目も受講しており、哲学で培った「問いを立てる力」は教師に求められる「発問力」に強く活かされると感じています。卒業後は大学院に進学し、さらに議論の構築力や読解力を身につけたいと考えています。既存の社会に対する新たな概念を創造し、貢献できる存在になることが目標です。学外では教育系のNPO法人に所属し、中高生に向けたキャリア学習の授業づくりなどを行っています。実際に教育現場に足を運び、そこで得た肌感覚や生きた問いを大学に持ち帰り、理論的に検討する。この「理論と実践の往還」を繰り返すことで「知の筋力」を鍛え、社会に開かれた研究者を目指します。












































































